関連教材
次の教材
書き起こし
こんにちは。講師の矢北拓也です。
この教材では、ウェアラブルカメラ(アクションカム)について説明させていただきます。
現在、「水中カメラといえばTGシリーズ」という時代から少し変わり、GoProのようなウェアラブルカメラ、アクションカムがシェアを非常に高めています。
そこで、ウェアラブルカメラがどんなものなのか、どのように設定して使うのか、そしてプロとしてお客様にどのように案内し、どのような関連商品が売れるのかを、この教材を通して学んでいただければと思います。
まずは、ウェアラブルカメラとアクションカムがどのようなものなのか、特徴を見てみましょう。
カメラの名称として、ウェアラブルカメラとアクションカムの2つがあります。
この2つの厳密な違いから説明します。
まずウェアラブルカメラの定義は、服や腕、ヘルメットなどに取り付けて撮影できるカメラの総称です。
そしてアクションカムは、ウェアラブルカメラの中でも特に耐久性や耐水性に優れているカメラのことを言います。
ウェアラブルカメラの中にアクションカムがあるというイメージですが、呼び方としてはどちらでも問題ありません。
カメラの特徴としては、小型で軽量でありながら高画質である点が挙げられます。
発売当初は、「こんなに小さなカメラでこんなに綺麗な動画が撮れるのか」と非常に驚きました。
また、ウェアラブルの代名詞としてハンズフリーでの撮影が挙げられます。
カメラを構えたり持ったりしていなくても、体に身につけて撮影ができる特徴があります。
さらに、耐久性、防水性、防塵性が高いのもアクションカムの特徴です。
非常にタフであると言えます。
そして画角の広さも特徴の一つです。
元々、服や体に身につけて自分の手足も映り込むような臨場感のある撮影を目指して開発が始まったため、人間の視野に近い非常に広い画角で全体を撮影できます。
音声リモート操作にも対応しています。
これはダイビングではあまり使わないかもしれませんが、両手が空いた状態で撮影を開始できます。
カメラのシャッターやスイッチを押さなくても操作できる点は、ウェアラブルならではだと思います。
さらに、編集やSNSでの共有がしやすいことも特徴の一つです。
後ほどメーカーについて説明しますが、GoProやInsta360には専用アプリがあり、Wi-Fiで転送したデータをその場で編集したり、SNSにシェアしたりできる点が、通常のカメラにはない部分だと思います。
そして最後に、アクセサリーの豊富さです。
ダイビングではワイドコンバージョンレンズやマクロコンバージョンレンズが非常に有名ですが、自撮り棒やライトなど、「こんなところに取り付けるアクセサリーがあるのか」と思うほど、幅広いアクセサリーが存在します。
取り付けるため、持つため、撮影するためのアクセサリーが多数あります。
ざっくりまとめると、小型でタフ、そして動画性能が優れているのがアクションカム、ウェアラブルカメラの特徴です。
近年、ウェアラブルカメラといえばGoProというのが定説でしたが、他の商品のシェアも少しずつ高まってきており、現在は3つのメーカーが激しくシェアを争っているのではないかと思います。
ここからは現在シェアを争っている3つのウェアラブルカメラについて、特徴と共に見てみましょう。
この1、2年でウェアラブルカメラのシェアを競っている3社は、GoPro、Insta360、DJIです。
元々GoProは長い歴史があり、ウェアラブルカメラの代名詞でした。
この数年でどんどんシェアを伸ばしているのが、後者2社のInsta360とDJIです。
Insta360は、元々はその名の通り360度撮影ができるカメラで有名でしたが、360度撮影のシェアを伸ばし始めた頃からGoProによく似たアクションカムも発売し始めました。
DJIも元々ドローンで有名でしたが、そのノウハウを生かしてアクションカムに参入し始めました。
最初は2社ともあまりパッとしませんでしたが、この1、2年の最新モデルは非常にハイクオリティで、なおかつ安価であるため、どんどん人気が出てきています。
それぞれの特徴として、GoProは歴史のあるブランド力があり、長い歴史の中で様々なユーザーがいて、たくさんのアクセサリーが発売されているため、いまだに衰えを知らないと思います。
しかし、後者2社もぐんぐん伸びてきていると感じます。
Insta360は、アプリでの編集方法が非常に優れており、AI編集も非常に優秀です。
GoProとInsta360の比較動画もよく見られますが、色合いもかなり良いように思います。
DJIに関しては、これからもっと伸びてくるのではないかと感じます。
元々ドローンで世界ナンバーワンのシェアを持っているため、ドローンで得た資金をアクションカムの方にもどんどん使えるという強みがあると思います。
また、DJIは一段階価格帯として安いのも特徴的かもしれません。
このように、GoPro、Insta360、そしてDJIはそれぞれ特性を持ち、非常に激しい三つ巴の時代になっていると感じています。
まずは、ウェアラブルカメラがどういったものなのか、そして今、お客様にどのようなものが選ばれているのかを知っていただければと思います。


